野良猫は危険?ノラネコ禁止令で心理的な猫アレルギーが心配になった夏休み。触るの厳禁、撮影した写真もダメと怒られた浦添美術館の岩合光昭ネコ写真

夏休み期間中、沖縄県浦添市の美術館で開催されている岩合光昭ネコ写真展へ行ってきた。(期間2017年7月15日(土)~2017年9月3日(日)まで)

岩合光昭さんが撮影したネコの写真を間近に見れること、

また、うちはペットを飼っていないし、ノラネコには近寄るな、触るな、と言いつけてるので、せめて写真展ならばというわけ。

※なぜノラネコには近寄るな、触るなという理由は後述する。

恥を忍んで書くと、最近まで岩合光昭さんのことを”ネコ専門の写真家”だと思っていた。(実際は他の動物も撮影する写真家さんらしい。)

BS放送の岩合光昭の世界ネコ歩きという番組を見たとき、ネコしか撮ってなくて、まあネコ歩きだから当たり前なんだけど、それでネコ撮影を専門にするフォトグラファーだと思ってた。それに下の動画を見たことがあるからさ、

ネコと一体化、というか、存在を消してる(笑)

ノラネコとこんな風に触れ合えるなんて、ネコ写真家じゃないとムリだろ?と勝手に解釈していた。実はネコ以外の動物も撮影するんだって、知らなかった(汗)。

それで、普段は周辺のノラネコの騒音被害、糞尿被害、屋内侵入で嫌いになりかけていた自分たちでも写真展ならいいか、と行くことにしたわけ。

というわけで、、、到着(笑)!

木々が影を作り涼しい浦添美術館へ続く道

木々が影を作り涼しい浦添美術館へ続く道

が、到着早々に駐車場でまさかのカエルを発見し、追いかけ回すこと約10分、見事に逃げられ(笑)、汗ダクダクで歩き出した。

ウチナンチュは猫好きが多いから、きっと大混雑しているであろうと開館時間に合わせて早めに来たわけなんだが、駐車場は空いていて落ち葉を掃除する係員しかいない。

そうか、ウチナータイムだからみんなお昼を食べてからやってくるんだな(だろうな)。

木々が影を作り涼しい浦添美術館へ続く道

木々が影を作り涼しい浦添美術館へ続く道

美術館に向かう途中、ビニールハウスが気になったがスルーして歩を進める。

あ、そういえば沖縄あるあるの”ハブ注意!”看板を見かけなかったけど、美術館周辺には毒蛇ハブがいないのかな?

徒歩数分で到着。

浦添美術館の外観

浦添美術館の外観

さあ、イザ入館!

の前に、正直、野良猫パラダイスの沖縄でネコ写真展に行くということを疑問に思う方もいるかもしれない。そこら辺にいるじゃん?ネコ。それ見りゃいいのに、と。糸満市の観光農園うちなーファームは閉鎖したし。

でもね、さっき書いたけど自分ちではノラネコは危険な存在だと言い聞かせている。敷地に入ってくるノラネコにはシッシッ!と手で払いのける仕草をして追い払っている。(学校とか目が届かない場所ではなでたりしてるかもしれないけど)

  • 敷地内に撒き散らす糞尿被害、
  • 植えたばかりの苗を掘り起こす、
  • 窓の隙間から屋内に侵入して台所を荒らす

(※ネコが悪いというより、安易な餌やりだけして糞尿を管理しない猫好き人間が悪いと思うんだけど。)

という長い戦いで嫌いになったのもあるけど、決定的な出来事がある。

今から十数年前の出来事なんだけど、

隣の家のオバちゃんが、飼っていた、というか餌を与えていたノラネコに噛まれて怪我をしたのを目撃したんだよね。もう腕がチーゴーゴー(これって沖縄方言?)、つまり大量出血。

噛まれた状況はよくわからないんだけど、他の猫と餌を争っていたのを見て止めに入ったら噛まれた、らしかった。タイミングが悪かったんだろうけど、餌与える人間にまで噛み付くこともある、と衝撃だった。室内飼育してる飼い猫に噛まれた飼い主が破傷風で危うく命の危険を脅かされたって知人もいるし。

あれ以来、自分自身も野良猫は触らなくなってさ、心理的ネコアレルギーかもしれない(笑)。

また、写真展に行く前に知ったニュース、これはもうみんな知ってるよね?

50代の女性が2016年、野良猫に手をかまれ、死亡していたことがわかった。猫がマダニにかまれると感染するとされる、SFTSウイルスに感染していたとみられている。SFTSウイルスは、4年前に国内で初めて確認され、現在までに266人が発症し、57人が死亡している。人へは、マダニにかまれることで感染するとされているが、2016年、西日本の50代の女性が弱った野良猫に手をかまれ、およそ10日後に死亡した。動物から人への感染事例は国内で初めてで、厚生労働省は、注意を呼びかけている。

https://goo.gl/nUqpYZ

このニュースはちょっと驚いた。いや、マダニ感染症というよりも、ノラネコは噛むんだよって強く強調しなかった報道にビックリ。悪いのはネコじゃなくマダニ、みたいな。

マダニが危険なのは知ってたし、ほら、ネコ以外の動物も死んでるよね。

チーター2頭、マダニ媒介の感染症で死ぬ 広島の動物園

広島市安佐北区の市安佐動物公園は18日、飼育していたチーター2頭が、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症し、死んだと発表した。

https://goo.gl/jALBLE

野外をウロウロするノラネコなんだから、そりゃ飼い犬や室内飼育のネコよりはマダニに付かれやすいよね。

(いちからわかる!)マダニ感染症、猫からうつるの?

朝日新聞デジタル マダニからうつるSFTS

朝日新聞デジタル マダニからうつるSFTS

https://goo.gl/sG2Qcf

それに、日本で最後に狂犬病を発症したのは猫なのに、狂犬病予防注射をしないって怖くない?

愛犬に義務づけられる狂犬病ワクチンについてのいろいろ

”猫が最後に発症してるのになんで猫には狂犬病接種が義務づけられてないの??”

More Access! More Fun!永江一石のITマーケティング日記

https://www.landerblue.co.jp/blog/?p=19630

野良猫は去勢・不妊治療だけじゃなく狂犬病予防注射、ダニ感染症予防注射が必要じゃないの?という考えだったわけなんだけど、あ、そろそろ写真展について書かないといけないね(笑)

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写真に手を触れないで!壁もさわらないで!生きた猫も、撮影した写真もダメと言われ困惑する子どもたち(笑)

浦添美術館の受付ホールに設置された(ネコとバグが並んだ)巨大パネル

浦添美術館の受付ホールに設置された(ネコとバグが並んだ)巨大パネル

入館すると大きなパネルがお出迎え。

それを見て、まずここでちょっとした出来事が。

連れの一人が大きな声で言った、

「ねえ、なんでネコ展なのにイヌがいるの?」

に周囲がざわついた(笑)。

岩合光昭ネコ写真展のロゴ

岩合光昭ネコ写真展のロゴ

「ちょwww、い、イヌさんはお友達だからいいんだよ(汗)」

ふぅー、まだ始まってもいないのに冷や汗・・・

チケットを受付スタッフに渡して中に入ろうとしたら説明があった。注意事項を伝えられたわけ、

  • 写真には手を触れないでください
  • 写真撮影はロビーだけ、中は禁止

「ですが、そちらの巨大パネルは撮影可能ですよ」

と。

「はい、わかりました」

と中に入ったら、再び連れが早々に写真に手を触れてしまい(汗)、すぐに係員が飛んできて

「´Д゚) あああ、写真には手を触れないでください、壁にも触らないでくださいぃぃ(ちょい怒)!」

と注意されてしまった。

※子どもは怒られた、と感じたようだった(笑)

鑑賞開始の数十秒後に冷や汗をかく状況を作ってしまったことで、正直写真の内容よりも、手を触れさせないことに気を使うことになってしまったわけ。

もう大人は写真よりも子どもに手を触れさせないと注視するばかりになってしまい、

さらに、とある1枚の写真を見て

「うわあああ!ネコが死んでるよ!ほら、ネコが死んでるよー!!!!」

の叫び声に兄弟が反応し走り寄ってきて、

「ウワアアア!ホントだー!母さーん!ネコの死体!ネコの死体があるよー!!!」

という雄叫びが館内に響き渡り、焦って取り押さえるというプチ・パニック状態に陥った(笑)。そこでも写真に触ろうとするのを制止するのにプチパニック。

写真展でネコの死体があるわけないだろ!と思ったが、ネコというかペットを飼っていない環境で育ったら死体に見えなくもないポーズ?とも言えなくもなかった(笑)。

これらの状況は受付から入ってすぐの通路で発生したもので、これによって係員に目をつけられ!?その先にある作品を鑑賞する際、ずーっと視線を感じながらの状況が続いた。

ネコの写真を鑑賞する自分たち、を監視する係員、に気を使いながら写真と壁を触らないように注意しながら寄り添う、もうメチャクチャ疲れてさ、写真の内容はほとんど覚えてない。

約10分程度で鑑賞しロビーに戻ってきたらグッタリ。

子どもたちもちょっとストレスが溜まったようだった。だって、実際のノラネコも触るな、美術館でも写真に触るな(壁にも)、と困惑してるようだった(汗)。

なので、プチ・コスプレの写真撮影でご機嫌取り(笑)。

巨大パネルをバックにネコミミや肉球グローブを装着して写真撮影

巨大パネルをバックにネコミミや肉球グローブを装着して写真撮影

巨大パネルをバックにネコミミや肉球グローブを装着して写真撮影。黒や白の猫耳と、大きな肉球手袋があったのでちょいと強引に着けさせてシャッターを切ったらば、

巨大パネルをバックにネコミミや肉球グローブを装着して写真撮影

巨大パネルをバックにネコミミや肉球グローブを装着して写真撮影

まんざらでもなさそうにポーズを取り始めた(笑)

浦添美術館の受付ホール天井を見上げた図

浦添美術館の受付ホール天井を見上げた図

機嫌がなおった後は、売店や来館者が撮影した写真コーナーを見学。その間にソファで休憩し、見上げた時に撮った天井の写真。

ネコ写真展のポスターが下げられたホールを撮影した写真

ネコ写真展のポスターが下げられたホールを撮影した写真

2階の図書館の手すりには躍動感ある写真も飾られていた。

が、自分はどうしても

でもさあ、それでもノラネコっしょ?

というひねくれた考えが頭から離れず、出した結論が

次は猫カフェへ行ってみよう(笑)。

ネコはたしかに可愛いよ。でもね、時に危険なことも起きるとハッキリと大人は伝えないといけないよ。殺処分を減らすのも不妊治療も大事だろうけど、安易に触れない、も追加したほうがいいよね。

不妊治療を受けたら耳をカットするように、狂犬病予防注射、ダニ感染症予防注射を受けたネコだけに与えられる首輪を装着するとかさ、目印を着けたほうがいいよね。

そんなこんなでネコ展は終わったわけ。でもなんか、全員が消化不良みたいな、モヤモヤした気持ちがあって気分が晴れなかった。それを解消してくれたのがまさかあの生き物だったなんて予想もしなかった。

国内最大級のチョウチョ”オオゴマダラ”飼育テントに紛れ込んだ昆虫が沈んだ気分を吹き飛ばしてくれた!!!

誰も感想を口にせずトボトボと歩いていると、美術館に向かう途中に気になったビニールハウスが目に入った。んー、なんだろうと中に入ってみると

日本で最大級サイズの蝶”オオゴマダラ”の成虫と黄金色の蛹(さなぎ)

日本で最大級サイズの蝶”オオゴマダラ”の成虫と黄金色の蛹(さなぎ)

なんと、オオゴマダラを飼育していた(驚)!

オオゴマダラは、チョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科に分類されるチョウの一種。白黒のまだら模様が特徴的な大型のマダラチョウで、蛹が金色になることでも知られている。 前翅長7cm前後、開長は13cmに及び、日本のチョウとしては最大級である。翅は白地に黒い放射状の筋と斑点がある。

東南アジアに広く分布し、日本では喜界島、与論島以南の南西諸島に分布する。分布域では平地から山地まで生息し、季節を問わず繁殖するので1年中見ることができる。成虫の期間も長く、羽化してから数ヶ月、条件がよければ半年ほど生き続ける

狭い場所でも生活環が成立するため飼育しやすいチョウの一つで、各地の動物園などでもよく飼育される。沖縄県の宮古島市や石垣市の市のチョウに指定されている

[引用元]Wikipedia https://goo.gl/1KM02D

チョウチョにテンションが上がる自分たち、そして、

日本で最大級サイズの蝶”オオゴマダラ”の成虫と黄金色の蛹(さなぎ)

日本で最大級サイズの蝶”オオゴマダラ”の成虫と黄金色の蛹(さなぎ)

金色のサナギに一同(ネコ写真展ではなかった)「オー!」と歓声が上がった(笑)。

説明をしてくれる飼育員のオジサマ

説明をしてくれる飼育員のオジサマ

中にいたオジサンが丁寧に説明してくれた。

葉に止まって羽を休めるオオゴマダラ

葉に止まって羽を休めるオオゴマダラ

説明を聞きながらヒラヒラと舞うオオゴマダラを撮影していたら、

再び「オー!」と叫んでしまった。

おどろおどろしい色のオオゴマダラの幼虫

おどろおどろしい色のオオゴマダラの幼虫

振り返ると目の前におどろおどろしい色のオオゴマダラの幼虫(笑)!こんな色だけど毒はないそう。

で、3度目の「オー!」が出た理由は、

羽化に失敗して地面に落ちた蛹(さなぎ)はアリの食料となる

羽化に失敗して地面に落ちた蛹(さなぎ)はアリの食料となる

羽化に失敗して地面に落ちた蛹(さなぎ)を踏みそうになってしまったから。アリの食料となっているね。

オオゴマダラ飼育テント内の様子

オオゴマダラ飼育テント内の様子

心なしかネコ展よりもテンションが上がるオオゴマダラに救われた気がした。

オジサンありがとう、と感謝を伝えて帰ろうとした時だった。

この日最後で最大の「オー!」が飛び出したんだ、それは、、、、

テント内に侵入したバッタが一番人気だった(笑)

テント内に侵入したバッタが一番人気だった(笑)

バッタ発見!

一躍この日のヒーローとなったバッタに、モヤモヤを解消してもらい、帰路に着いた・・・なんのこっちゃ(笑)。