「畳の下なんか長いこと掃除していない」
という家庭にこそ読んで欲しい・・・ウソ。
その逆で、読まないほうがいいかもしれない。
人は皆、
”知らないほうが良かった、幸せだった”
そんな生活を過ごす選択をしてもいいんじゃない?と問う記事でもある。
だって、10年間も放置した畳の下なんて知りたくないよね???
経年劣化で色あせてボロボロになった実家の畳
上の写真は実家の畳。
見て分かるように経年劣化で色褪せ、住人が歩き摩耗してボロボロになっていた。
こんな状態の畳では、
親「みっともなくて人に見せられない」
(と言っていたが、黙ってブログに載せる)
家族「別に頻繁にお客さんが来るわけでもないし、このままでもいいんじゃない?住人が多いならしょうがないよ、それに金もかかるし。畳に金かけるなら美味しいもの食べに行こうよ」
と賛成する人は
それが今回、改めて畳の状態をよく観察してみると、全員が入れ替えるべきと意見が一致した。
それぐらい酷い状態に陥っていた。
畳・・・ではなく、その下の空間が・・・(汗)。
畳の掃除・メンテナンスを怠ると張替え裏返しが不可能なほど傷んで買い替え(新調)しか選択肢がなくなる?
畳職人に家まで来てもらい採寸が完了。あとは待つだけ、ではなく、新しい畳が完成するまでにやっておくことがある。掃除。すぐに取替えられるように前日までに終えなくては。
畳の上に置いていた荷物を移動して、ホウキで掃くと、畳に残されたキズや汚れから色んな出来事が蘇ってくる・・・わけもなく、「なんだこれ?」ってのがほとんど(笑)。
貞子だー!貞子の呪いだ!とみんなが叫んだのが正体不明の黒いシミ。
夏休みの宿題をしてる時にでもこぼした墨汁か絵の具だろ(笑)。
小さい子どもがいたりしたら飲み物や液体など色んなものが畳に落ちて、大体そんな家庭って大抵のトラブルは目をつむるからシッカリと拭き取らなくて跡が残ったりする(笑)。
それだけじゃない。経年劣化で色が褪せてくる上に、住人が歩いたり物を置いたり動かしたりして摩耗で剥げてくる。小さい子どもがいる家庭なら、力がないので物を運ぶ時は持ち上げるんじゃなく引きずるから余計にハゲる。
できた裂け目の上を歩き回り、さらにそこへ物が引っかかったりするとハゲが広がって修復不可能?な状態、中が剥き出し状態に。。
ここまで悪化すると、諦めが着いて何をしようが怒られなくなる(笑)。子どもの成長の印と考えることができるようになるから悪いとも言い切れんね。
厄介なのが畳と畳の隙間が空いている場合。
掃除のたびに吸い込んではいるけれど、小さなチリも積もり積もると塊になって隙間から出てこなくなる。浮かしてノズルを差し込んで吸い上げることもせず、そのまま10年以上も放置してきた。
今回、新しい畳と入れ替える際に、古い畳は畳屋さんに引き取ってもらい業者に処分してもらうよう依頼済み。なので外して外へ運んだわけなんだが、なんと、
畳の下にモンスターが隠れていた(笑)!
10年以上放置した畳の下はおびただしいホコリとチリの山!?
畳を持ち上げる専用器具なんて持っていないので太いマイナスドライバーで持ち上げた瞬間、
!?
廃墟のようなカビ臭い?ホコリっぽい匂いが畳の下から立ち上った。
そして目の前に姿を現したのは、
持ち上げた畳を、そ~っと、ゆっくりと元に戻した(笑)。
10年間で溜まったチリやホコリの山、ゲロゲロ・・・
「なんだありゃ?見たことない光景が広がっていたぞ。錯覚?幻?畳だけじゃなく下地の板の傷み具合も心配になってきたぞ。あの量、絶対に掃除機で間に合わないだろ。まず手で取れるもの、チリトリで取り除いて小さいホコリを掃除機で吸い込もう。」
畳の下の状態に騒然となり、改めて準備を整えた。マスクを装着し、手袋をして、腰にゴミ袋を下げ、外に向けて扇風機(もちろん風量は強)を回し、再び畳を持ち上げた。
畳の下で10年近い年月をかけて溜まったゴミの山
でも、また下ろした(笑)。見たい、けど見たくない。10年間掃除しなかった畳の下は、歩き通した一日の最後の足の匂いを嗅ぐ(笑)?ような止められない中毒性の危険が潜んでいた。
写真で畳一枚の、一部である。これが12畳分。掃除を始める前から憂鬱(笑)。
ちょっとだけ期待していた小銭も、まさかのほぼ収穫ゼロ(涙)。ようやく見つけたと思ったら、1円(笑)
30分かけて掃除して出てきたのが、五円玉(涙)。
10年でこれだけの小銭しか落としてないなんて、ケチな家系というのがバレた(笑)
手で処理できる大きめのゴミ、ホウキ(ちりとり)で取れる小さなゴミ、次に掃除機で小さなホコリやチリを吸い込むのだけど、30秒ほどでフィルターの詰まりランプが点灯して作業が全然前に進まない(笑)
掃除機のフィルターを1日で4回洗って乾かして装着してを4回繰り返し、結局丸一日かかった。そうして出たゴミが、
ビニール袋いっぱい。二部屋(畳12畳)の畳下にこれだけのホコリ・チリが埋もれていたなんて、そんな上で布団を敷いて寝起きしていたなんて、恐ろしい(笑)
掃除機のフィルターを4回も洗った↓ので実際は写真の袋よりもっと量が多かった。
1回の掃除でフィルターから真っ黒い汚れが出る出る(笑)
畳屋さんに
「10年以上も放置した畳の下にはこれだけのゴミが溜まっていますよってお客さんに営業する時に使えるかもしれないからもらいますか?」
って言ったら「要りません(笑)」と笑って断られた(笑)。
畳の掃除で得た戦利品は小銭と、ガラクタだけだった・・・
さあ掃除を完了して出てきた小銭、捨てるにはモッタイナイ?品々を紹介しよう。
御清めの塩、折れた定規、短くなったクーピー、将棋の駒、エビスビールの磁石、そして、ガンダムのV(笑)。
こ、小銭以外はゴミじゃないか???お札じゃなくていい、500円玉、いやせめて100円玉は出てくるかと思ったけど、まさかの16円。と、子ども銀行の1円玉。
10年放置した畳の下から出てきたお宝が、、、ほぼゴミ(笑)
しかしまだ作業は終了じゃなかった。剥き出しになった畳下板にコブが出来ていた。畳の隙間から入り込んだホコリやチリが食べカス?液体?と混ざって塊になっていた。
それをマイナスドライバーでガリガリ削り落とし、ようやく平らになった(汗)。畳だけじゃなく板も交換か!?と不安だったがなんとか大丈夫そうだ。
畳の下に新聞紙は敷いても敷かなくてもどっちでもいいらしい
古い畳は一枚500円で畳屋に引き取ってもらった。自分で運んで処分してもらうこともできるらしいけど、まず畳を運ぶ軽トラを借りてこないといけない。
入れ替わりにやってきたのは、い草の香りを漂わせた新しい畳!手際よく畳職人が敷いていく様子に見とれていたら撮影するのを忘れてしまった(汗)。
あ、新聞紙は敷いても敷かなくてもどっちでもいいと言われたのでナシ。あと、畳の位置は決められているので下地板と畳の裏の番号を合わせてと言われた。
なるほど!あの板に描かれていたのは魔除けのおまじないじゃなく畳の配置だったんだな(笑)
それにしても良い匂い(笑)!畳を替えるだけで家自体が新築になったように感じる。
特有の出っ張りにも対応していてさすが職人さん、角がある変形した部屋にも合わせて作り隙間なくピッタリとはめ込まれてる!
最後に訂正。記事の公開前に知った事実、実は放置された期間は10年じゃなくて12年を超えていたらしい・・・もうどうでもいいけど(笑)