無性に家で沖縄そばを食べたくなる時がある。
それは、
2つあるスイッチのボタンのどちらかが押されると発動する、
沖縄そばじょーぐーの悲しくも嬉しい性(さが)。
そのボタンとは、
豚肉ソーキ(スペアリブ)
または
沖縄そば麺
の、どちらか一方である。
一方が手に入った時、沖縄県民(ウチナンチュ)に流れる血がグツグツと煮えたぎる。
※最近は症状が悪化してテレビに映った映像や、雑誌の写真、会話の中でボタンのキーワードが出てくるだけで食べたくなる。
そしてつい先日、両方が手に入るという幸運に遭遇した。
きっと神様からのご褒美だと思う。
『あんた、最近おきなわそば食べてないよね?沖縄そば食べないあんたって、ただのオッサンだね。
沖縄そばジョーグーって、沖縄そば食ってないと存在意義が刑務所のカレーぐらい薄まるよね?
あんなのカレーじゃないよね、カレーもどきだよね?
あんた今、沖縄そばジョーグーもどきだよね。
今のあんた、あまりにも可哀想、不憫だから、チャンスを与えましょう。
私の右手の沖縄製粉産の麺(しかも桜色?ピンク色!?)、

沖縄製粉謹製 手延 紅芋麺
左手の骨付き豚リブ(しかも鍋いっぱい大量に!?)、

骨付き豚肉ソーキ・スペアリブを鍋で茹でる
どちらがあなたに欠けていますか?』
両方です。
私には”豚肉”と”沖縄そば麺”のどっちも必要です。
『あんた・・・正直者。さあ、両手にある2つを持ち帰りなさい。』
家で作って食べる沖縄そばを”自宅そば”と呼びはや3年

何度も湯がいて脂を落とした豚肉に醤油・みりん等で味付けする
こんな感じで誰にも披露することのない一人コントを繰り広げながら豚肉を茹でる。何度も湯がいて脂をこそぎ落とす。グツグツとボイルして脂を浮かせ、捨ててはまた茹でるを繰返す。自分で作ってみると、お店の沖縄そば屋さんには頭が上がらなくなる、こんな作業を繰り返してやっと客に出せるんだ、ひぃひぃ肉体労働だ。

一晩、冷蔵庫で保管すると白い油が固まって浮き上がるから取り除く
自分ちの場合は茹でて湯がいてをひたすら繰り返したら、冷まして冷蔵庫で一晩ほど保管させる。そして白く固まった脂を取り除いて再び茹でて浮き出た脂をちょいと除けてようやく食べる。
※昔、戦争を生き抜いたオジイが言っていた。「豚の脂が美味しいんだ、この白いラードをな、味噌汁に入れて飲んだら最高に旨い」って。年に一度か二度しか食べるチャンスはなかったと。

豚肉に味付けする作業を『染める』と呼ぶ我が家
醤油・みりん、黒糖をちょいと足して、時にちょいと泡盛を加えたりしながら味付けする。この作業を”染める”と呼んでいるけど沖縄県民すべてがそう呼ぶのではなくて”我が家ルール”だと思う。他で聞いたことないから。

数時間煮込んで味付けした豚肉ソーキ・骨付きスペアリブ
黒い液体の中に豚肉を投入し、グツグツと煮込んで味を染み込ませる。取り出してツマミ食いしながら味をチェック、ちょっとだけ濃い目の”味くーたー”に仕上げて出汁スープに浸しても旨味が逃げないようにしっかりと染める。
家で食べる”沖縄そば”のことを”自宅そば”と呼んで数年が過ぎたけれど自分しか使っていないことに寂しさを感じつつも、今日も食べられることに感謝する。
料理(沖縄そば)は見た目も重要!桜色の綺麗な麺だ!

沖縄製粉謹製 手延 紅芋麺
紅芋の桜色が栄える、彩り鮮やかで綺麗な麺です。
おいしいお召し上がり方
- 沸騰したお湯の中へ麺をパラパラと入れ、軽くかき混ぜ5分半ゆで上げます。
- お好みの硬さにゆで上がりましたら、手早くザルにとり冷水で水洗いして下さい。
(氷水に10秒程浸すと麺にコシが出ます。) - お好みにより、冷やしたツユ、または温めたツユで薬味を添えてお召し上がり下さい。
綺麗なピンク色・桜色で見た目が爽やか&涼やか!これは暑い夏の時期にピッタリな沖縄そばが作れそうだ。
謹製(きんせい)とは
「心を込めて、謹んで作りました」という意味の謙譲語で、製造業者の宣伝などで使用される語
https://goo.gl/g7mtmE
沖縄製粉の手延シリーズには紅芋の他に、鮮やかな緑色のゴーヤー麺だったり、黄色いウコン麺など複数組み合わせて食べてみたくなる種類の商品がある。

紅芋の桜色・ピンク色が栄える綺麗な麺
艶やかな桜色の乾麺は5束に分けられている。なんだかこのままポリポリと食べてみたくなるけれど我慢。

鍋に湯を沸かし熱々の熱湯を準備する
大きめの鍋に湯を沸かして、

まとめられた束紙をほどいて鍋に投入していく
紅芋麺の束の帯をほどいて、

沸騰した湯の中へ紅芋の乾麺を入れて5分程度茹で上げる
熱湯の中に乾麺を投入!そのまま5分ほど茹でる。

茹で上がったら流水で洗い流して
茹で上がったら流水で洗い流し、

十数秒ほど冷たい氷水に浸して麺にコシを出す
包装袋の裏面に記載されていた美味しい食べ方レシピにならって氷水に浸す。

冬瓜(とうがん)・島人参で作った味噌汁と沖縄そば出汁を混ぜてスープを作る
そして、出汁スープは冬瓜(とうがん)・島人参で作った味噌汁に、市販の沖縄そばエキスを混ぜてを作る。

味付けを終え、こんがり色に染め上がった豚肉骨付きソーキ
そこへ、味付けを終え、こんがり色に染め上がった豚肉骨付きソーキを乗せると・・・
完成!家で作る沖縄そば、改め、自宅そば!

ピンク色の紅芋麺(沖縄そば)に味付けした豚肉ソーキを乗せて完成!
ピンク色の紅芋面が器に栄える!その上の茶色く染まったソーキ豚肉が美味そうだ!

沖縄そば麺に乗せると旨味・美味しさが倍増する!?豚肉ソーキ
なぜか、単品で食べるよりも圧倒的に美味しく感じるのは料理は味だけじゃなく見た目も重要だってことでいいかな。

適度なコシとほんのり甘みを感じる艶やかなピンク色の紅芋麺
うん、氷水で冷やして正解だ!適度なコシとほんのり甘みを感じる艶やかなピンク色の紅芋麺、なかなかイケる。
※ただし、この紅芋麺、ハッキリ申し上げると通常の黄色い沖縄そば麺よりは甘みは少ない。コシはあるけれどサッパリとした味をしている。だから出汁スープはちょっと濃い目にしたほうがいいかもしれない。また、七味唐辛子やコーレーグースで薬味付けをオススメする。
大人の、しかも沖縄そばジョーグーには物足りない味、かもしれないけれど、見て楽しめる沖縄そばって、子どもは喜ぶと思う。そう、家族で食べるにはオススメ、温かい沖縄そばでもいいし、冷やしそうめんとしてもいい、これからの季節に最適な麺だ。