「食べ過ぎるとガンになるよ!」と親に叱られながら食べていた駄菓子の乾燥梅干し。小学校の低学年だった頃から、お小遣いをもらうと近所の駄菓子屋で買って食べていた。
当時はスッパイマンという名前だったのかは覚えていない。ただの梅干しと呼んでいたような気がする。
食べ方はそれぞれ特徴があって面白かった。一粒をまるごと口の中に放り込んで溶かしながら食べたり、自分は歯でガジガジと梅肉を削りとって硬い種を綺麗に残す食べ方だった。
そして、コンクリートブロック2個を使って種を割ると、なんと中から第二の実が登場するのである!誰からか聞いたのか、自分で発見したのかは思い出せないが、乾燥梅干しは2回、味わえる。
たった10円で甘酸っぱい梅干しを食べた後に、もう一度、秘密の宝箱を開けるような感覚でゲットして食べる種の中身、いや中味、でもなく中実と書いてもいいか。
ハッキリいって美味しいのかどうか全く覚えていないし、ということはたいして美味しくもなかったということだろうけれど、この感想梅干しの種の中身が食べられる、ということは有名だと思う。
スッパイマン梅干しを食べる機会があったので数十年ぶりに挑戦してみようと思う。果たして、歯を食いしばって食らいついて割って食べた種の中身は美味しいのか!?
乾燥梅干しの種を割って出てくる中の実は美味しいのか?
袋に便利なチャックが付くという進化を遂げたスッパイマン梅干し。そうだ、乾燥梅干しの大敵は湿気、上間菓子店さんありがとう!
もうね、このイラストを見ただけでパブロフの犬みたいに口の中にジュワッ!と唾液が溢れてくるwww。
イメージキャラクターのスッパイマンどころかメガネの男性キャラすら自分はあまり覚えていない。四角いプラスチックの中に大量に入っていた梅干しを蓋を開けて取るという方式の駄菓子屋だったからかもしれない。
乾燥梅干しが黄金糖のような飴玉の中に閉じ込められているという駄菓子、あれって地元では幻のお菓子みたいな存在だったんだけど今は普通に買えるな。
カリッカリに乾燥した梅干し。当時は駄菓子というかご馳走に近いような存在だった。
前歯でガリガリと果肉を削りとって食べていく。が、この食べ方をした後って冷たい水が滲みてキーンッ!となるかもしれないから覚悟の上で試してみて欲しい。
削り取り方は大人になった現在よりも小学生だった時が上手かもしれない。こんなチョロチョロとヒゲ生やしたような食べ方はしなかったはず。
で、ここからが肝心で、硬い床の上に置いて上から金槌で、
バコンッ!
出たー!!!種の中の幻の実(笑)!小さいアーモンドみたいだ。
そもそも、これが食べられるのかどうか、食べてもいいのか、体に害はないのか、そんなことも知らずに食べていたんだけれど、今現在、こうして生きているから大丈夫ってことで(笑)。
パキッ!と割ってみるとこんな感じ。匂いを嗅いでみると乾燥梅干しの匂いがクルミと混ざったような不思議な匂い、あれ?こんな感じだったかな。
で、食べてみると・・・微妙・・・。不味くはないが美味しくもない、これは・・・どうしてあれほど必死になって割って食べていたのだろうか・・・。
やっぱり乾燥梅干しは果肉部分だけを食べるほうがいいかもしれない。いや、逆に上間菓子店は種の中身を商品化すると大ヒットするかも(笑)。