※この記事は長い。とても長い。それなのに目次で見出しを分けていない、とても不親切な記事だ(笑)。それでも構わない、という人だけ読み進めて欲しい。
下の写真は今から十数年前にヤマダ電機で約3万円で購入した腕時計、G-SHOCKソーラー電波時計だ。品番?型番?はGW1700JDという今では生産を終了した古い型だ。
十数年前に購入したということは、十数年以上身につけているということになる。これはもうメガネの次に肌身離さず身に着けていた道具である。
いや、ちょっと待てよ。メガネは数年で買い換えるから、実質は死ぬまで付き合う内蔵の次に人生を共にしているかもしれない。(レンズって耐用年数があるということをメガネを必要としない視力の持ち主たちは知らないだろう。)
雨の日も風の日も、暑い日も寒い日も腕に着け、10年以上も共に歩んできた愛着のある腕時計だ。ソーラー電波時計なので当然電池交換は不要で、充電は気が向いた日に太陽光に当てるだけという財布にも優しい時計で、購入から10年以上が経過した今も現役バリッバリ、、、だった。←過去形な
風呂、寝る時を除いて多くの時間、共に過ごしてきた愛着の深い腕時計なのだが、そんな人生のパートナーともいえる腕時計が、壊れてしまったのだ。
「え?G-SHOCKに寿命が訪れたの?タフが代名詞のG-SHOCKが壊れたって、ショックだ。」
そう、ショックだった。しかし、そのショックに負けず立ち向かった。この記事は、壊れた腕時計の修理に挑んだ”愛と勇気と汗が入り混じった感動実話物語”である。
腕時計G-SHOCKのベルト・バックル部分が壊れて外れた!?原因は開閉プッシュボタン内のバネが経年劣化?
数週間前のことだった。
歩いていたら、Gショックのベルトが突然外れ、手首からズレ落ちた。
「ん?ああ、ちゃんとはめていなかったんだな」
バックルの留め忘れだと思い、パチッと音がするまで留めて再び歩き始めた。
そしたら、数歩歩いたところでまた落ちた。
「あれれ?どうしたんだ?」
拾い上げて見てみると、バックルに2箇所ある開閉ボタンがなんだか緩い。押して戻る弾力のチカラがどうも弱く、ユルユルしていた。押してグイッ!と戻るんじゃなく、フニャッと戻るような。
「長いこと使ってるからなあ、バネが弱ってんのかな、ヘタってんのかな」
程度に軽く考えていた。
再び腕につけて歩き出した次の瞬間、
ピンッ!
と音がして手首のバックルから何かが飛び出したと同時にベルトが外れてまた時計が落ちた。
「なんだなんだ?何が起きたんだ?」
足元を見ると、小さな物体が転がっていた。
飛んだのは、バネだった。
「・・・マジかよ(笑)」
バネが飛び、さらにベルトの三つ折れバックルの中の開閉ボタンがポンッ!と外れたのだ(笑)。
いつか壊れる日が訪れるだろうとは思っていたが、遂にその時がやってきたのだ。ただし、壊れたのは時刻機能ではなく、ベルト部分だったが。
それでもこの時は正直言って全然驚かなかった。
「へっ、バネぐらい、交換すりゃ元通りになるだろ」
と。
※原因は多分、経年劣化でバネが緩んだ、錆びたのどれかなんだろうね↓
[阪神梅田本店・スタッフブログ]
時計のバックルがすぐ外れる方へ<その1>
https://goo.gl/epQ4To
時計のバックルがすぐ外れる方へ<その2>
https://goo.gl/45bsHu
「まーあれだ、長いこと使っている時計だ。どこかにガタが来ても不思議じゃない。どれどれ、外れ落ちた部品を付ければ元通りに、っと。カチャカチャ、カチッ!よっしゃ!これで完璧だ。」
適当にバネを中に押し戻し、開閉ボタンを付け直し、手首に装着。しかし、数歩歩いたところで、また
ピンッ!
とバネが飛び、ベルトが外れ、時計が地面に落ちた。
「・・・マジかよ(汗)」
この辺から焦り始めた。
バネを失くす恐れがあったので、その場で直すことはやめてポケットに入れた。そして帰宅してから何度もバネを戻すバックルを付けると繰り返したが、どうやってもバネが飛び出してしまう。1時間ほど試したが、やはりダメだった。
時刻はスマホで確認すればいい、という意見もあるだろうが、時間チェックだけなら腕時計が一番便利なのだ。それに、手首に何も着けていない状態というのがなんだか落ち着かない(笑)。
応急処置として、
チープカシオを購入した(笑)。
ひとまず手首の寂しさは解決したが、
「どうしよ。こんな小さなバネ1個に手こずるわけにはいかん!しかし、自分には手に負えない作業であるのは間違いない。これはもう助けを求めるしかないな。」
さあ、みんなはこんな時どうする?
恐らく、下の3つの方法を取るだろう。
※自分で修理できない場合
- 買った店に修理を依頼する
- 時計メーカーに相談する
- 時計屋さんに相談する
そうさ、自分もそうしたのさ。
そしたらさ、まさかの
- 購入した店舗(ヤマダ電機)で修理を断られた
- CASIO[カシオ]お客様サポートでも断られた
- 時計職人の”めがね店”に相談しても断られた
全滅だった(笑)。
故障したGショックの修理をどこも引き受けてくれない?残された手段は、同型商品を入手して部品交換しかない!
1~3を順番で説明しよう。
1.購入した店舗ヤマダ電機
10数年前に購入したヤマダ電機では保証期間を過ぎているなんだので断られた。そりゃ当然だな。店員は「新しいの買えよ」って顔してたな(笑)
2.CASIO[カシオ]お客様サポートでも断られた
生産終了しているので断られた。そりゃ当然だな。
3.時計職人の”めがね店”に相談しても断られた
110年ぶりに復活した唐人そばを、那覇市壺川のそば処 大笑いに食べに行った日、実は時計屋さんに足を運んでいたのだ。
比嘉めがね時計店。
数年前、新聞記事で読んだのを思い出したのだ。
”一級時計修理技能士”の資格を持つ時計職人がいる店。そこへ駆け込んだ。
壊れたバックル(バネ)を見せて修理を依頼してみると・・・
「んーできないねえ」
ダメだった(汗)。
1~3の全て断られた。
打つ手なし、八方ふさがり、壊れたのはベルトのバックル部分、開閉ボタンのバネだけなのに、時間は正確に示すのに、もう腕時計としての役目を果たせないのか、、、。
家に帰った自分はショックで床にうずくまってしまった。もう立ち上がれない、地球の重力に勝てない、そうか、これが、Gショックか、重力ショックか、ああ、10年以上時を刻み続けた腕時計の引退が時刻を正確に刻む機能以外の、小さな部品の故障なんて悲しすぎる・・・
修理は諦めて、沖縄個人売買WEBサービスの宝島に出品しようかと考えた時、閃いた。
部品が売ってないなら、修理を請け負ってくれないなら、同じ時計を探して自分で交換すりゃいいんじゃね!?
売り切れ、在庫切れ、生産終了?でも他人が持ってる可能性はゼロじゃない!ヤフオク等オークションを探せー!
今回のGショック、え?いやいや、時計ブランドのGショックじゃなくてさ、誰も修理を引き受けてくれない事態にダメージを受けて重量にすら負けて立ち上がれない重力ショックのこと(笑)なんだけどさ、その数ヶ月前にこんなことがあったわけ。
自分の母親がサンダルを探していたわけ。今履いているサンダルのは着心地がお気に入りで、でも、買った店では売り切れ、在庫切れ(※イオン那覇ジャスコ内の靴屋)。他のサンダルはイヤだ、このサンダルじゃないとイヤだ、と。代わりに他の店舗を探したり、別の靴屋さんも探したけど、置いてない。ならば、と探したamazon、楽天でもなかった。
「もう諦めて他のサンダルを履いたら?」
と伝えた時の悲しそうな顔。あれこそまさしくGショック(重力ショック)だった。
「待てよ、今はインターネットの時代だ!店に置いてないならば、持っている人から買えばいいじゃないか!」
サンダルGショックを遡ること数ヶ月前、自分はずーっと欲しかった靴を手に入れていた。
学生時代に履いていたNIKE エアモックだ。
復活して再販したという情報を得た時には既にどの靴屋さんでも売り切れていた。。。
※ここで軽いGショック
でも、諦めなかった。
メルカリ、ヤフオクを探してみると、あったのだ。
だから、買った。
新品未使用の状態で入手できた。
この時の喜びはまるで地球の重力を感じないほど飛び上がった。
これを反Gショッ、、、いや止めとこう(笑)
つまり、店にないなら持ってる人から譲ってもらえばいいと分かった。
母の欲しいサンダルもきっと誰かが持っているはず、ヤフオクで検索すると、あった(笑)。だから、買った。
色違いで3足購入(笑)。
見慣れない、聞き慣れないサンダルだが、母はこのサンダルの履き心地が一番好きらしい。
基本、家の中で履くサンダルが左のように磨り減るまで愛用されるって生産者はきっと嬉しいはずね(笑)。
さあ、腕時計Gショックの前に2件の重力ショックを解決したのを思い出した自分は、すぐにパソコンを立ち上げて同型Gショックを検索した。
ヤフーオークションの入札戦争に巻き込まれた!?時計修理の前に立ちはだかった数秒の勝負に打ち勝てー!!!
そしたら、あった。
ワオ!ベルトのみもある、けど価格が5000円?んー、まあどこも引き受けてくれないし、もし修理してもらえたとしてもしょうがないかな、、、、ってあれ?ベルトのみ商品の上を見ると、ジャンク品?これだ!
商品説明を読むと、「時刻表示が壊れていますが、それ以外は問題ないので部品取りにお使い下さい」ってビンゴー(笑)!
即決価格はなく入札で競り落とすのか。今は1100円なら1200円で入札すればいいな、ヘッヘッヘッ。
しかし、世の中そう上手くはいかないらしく、
自分が入札しては別の人がさらに入札をするという入札スパイラル地獄に堕ちてしまった(笑)。
クッソー!壊れた腕時計なのに、スタートは500円だったのに、なんで2650円まで釣り上げられてるんだー!!!!
頭にきたので終了時間ギリギリを狙って入札を試みた。
これは、一か八かの勝負。
もし落ち間違いがあれば二度と、自分が持っているGショックは腕時計として蘇らない。
残り十数秒、今だー!!!
ポチッ
オッシャー!勝ったー!
さあ、出品者との取引開始だ、と喜んだ次の瞬間新たな入札がされた・・・
「・・・マジかよ(涙)」
結局、30分ほど入札してはされるを繰り返し、
500円スタートだったジャンク品の壊れた腕時計は3600円で入札できた(笑)。5000円のベルトよりは安いが、最初ワンコインだったのが3600円。。。送料入れると約4000円。。。
このジャンクGショックとバックルを取り替えればいいんだけど、壊れたバネが3,600円かあぁぁぁ・・・もう安いのか高いのかよく分からなくなった・・・。
とにかく落札したので取引を開始しよう。
数日後、
ヤフオクで落札した時計が到着した。
袋を開けてみると
プチプチに包まれた腕時計が入っていた。
プチプチを開けてみると
同品型番のGショック!
左がヤフオク落札品で、針の時刻表示が故障しているもの。
右が自分の使用していたもので、時刻表示に問題はないがバックルが壊れている。
落札したGショックのバックルを外して自分のGショックへ付け替える作業、スタート!
って、落札品の時計きったねー(笑)!
こういうのってさ、洗ったりキレイに拭いて出品するんじゃないの?
まあ無事に入手できたからいいけどさ(汗)。
時計の部品交換器具なんてもってないから爪楊枝で代用したら、なんとかできた(笑)。汚れを拭いて自分のGショックに取り付けて(どっちも自分のだけど)、
ヤッター\(^o^)/!時刻表示に一切問題なくてベルトのバックル、その中のバネが壊れただけのG-SHOCKが4000円で甦ったどー!あの小さな部品、最初は500円が3600円に跳ね上がって微妙な気持ちになったけど、こうやって復活した時計を見ると嬉しいな\(^o^)/
みんなも時計の一部が壊れ、修理を断られても諦めないで欲しい。お店に売ってない、置いてない、メーカーが生産していない、それでも他人が持っているかもしれない、そんな小さな可能性にかけてみてほしい。
でも、500円が3600円かあぁぁ。。。